深みに聴き惚れてしまう最高の名曲・ベートーヴェン月光

ベートーヴェンといえばだれでもご存知の最高の作曲家ですね。

 

彼が1801年に作曲したピアノソナタ第14番嬰ハ短調『幻想曲風に』(Klaviersonate Nr. 14 cis-moll “Quasi una Fantasia”)作品27の2は、その由来もとてもロマンチックです。

 

彼が弟子であり恋人でもあったジュリエッタにささげた曲で、ベートーヴェンが30歳、彼女が17歳という年の差13歳のロマンスによって生まれた曲なのです。

年の差もさることながら、ジュリエッタはイタリアの伯爵令嬢だったため、身分差によって彼はとても苦しみました。

 

激しく強い恋情と、それを阻む様々な問題、そして思いのままにならない現状にかすかににじむ諦念など、この曲から様々な心の叫びが伝わってくるようです。

そんな彼の苦しいこころのうちをあらわした切ないメロディーは、200年以上たった今でも多くの人の心を打ち、名曲として愛されているのです。

 

また、有名な「月光」というタイトルもベートーヴェンがつけたものではありません。

もともとは「幻想曲風」でしたが、彼が亡くなった後、ルートヴィヒ・レルシュタープが「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と第1楽章についてコメントしたことから「月光」というタイトルが一般化したというエピソードもあります。

 

難易度の高い曲ですが、聴くほどに曲の持つ世界観、深みに聴き惚れてしまう最高の名曲です。

 

ベートーヴェン「月光」 Beethoven “Moonlight Sonata”